※私は素人です。ネットの複数のサイト様を参考にさせて頂きながら、「最低限の情報」だけを書き留めました。
※度々ニュースになりますが、背景が全く見えないので、自分なりにまとめたいと思ったのがきっかけです。
※ですので、「間違った記述があるかもしれません」ので、投稿後も任意に改訂したり、削除する部分が出る可能性があります。
これをきっかけに双方の応戦が続きました。
「BSフジ プライムニュース」に出られた専門家の皆さんの意見を私がまとめた記事が別サイトにありますが、ここでは「ポイント抜粋」をしました。
Q.ハマスとは?
A.ガザ地区の組織。同日、パレスチナ人や外国人を人質にしたことからテロ組織と言われている。
Q.ガザ地区とは?
A.ガザ地区に住む75%の人々は元々イスラエルに住んでいた人達。第一中東戦争(1947年)でガザ地区に追いやられた。
その後、国連は『元々イスラエルにいた人でガザ地区の人はイスラエルに帰還しても良い』と認めたにも関わらずイスラエルは反対。地区から出てきた人達が、2019年までに計230人射殺された。
Q.なぜハマスはイスラエルに不満を持つのか?
A.地区から外に出たいのに自由に出られないから。また、一部の人は「元々、イスラエルは俺たちの土地だ」と思っているから。
また、ヨルダン川西岸地区にもパレスチナ人(ファタ派)が住んでいて、こちらの人々はおとなしい人が多いとのこと。しかし、最近のイスラエルはこのヨルダン川西岸地区の土地を入植(土地の侵略)し始めたりしているとのこと。
このことで「俺たちの仲間をいじめるな」と、ガザ地区に住むパレスチナ人がイスラエルに対し不満を持っていたとのこと。
日本に住むパレスチナ大使は「我々は1978年から軍事占領されている。イスラエルの軍事占領を止めさせるのが先」「ハマスの資金源は何か?人道支援として毎月3~4千万$が口座(イスラエル経由)に入っているのですが何に使われているのか?」と言っていました。
Q.そもそもハマスがなぜ今動いた?
A.専門家によれば「アメリカ仲介によるイスラエルとサウジアラビアの国交正常化に進んでいて、そうなるとハマスを支援していたイランの活動が低下し、ハマスは見捨てられるという焦りがあったのではないか?」
「ガザ地区内で行政を担っていたのはハマス。そのため民衆もこれまではハマスに頼っていたが、近年若者の失業率が上昇。その結果7月にガザ地区内で、民衆による反ハマス運動が起きて運動が起きたことが珍しい。ハマスは外では見捨てられ、中では孤立化してしまうという焦りを感じたのではないか?」と。
Q.パレスチナ人はハマスの存在を容認しているのか?
A.「残虐行為はダメ」と思っているパレスチナ人もいる一方で、長年の不満からハマスの行動を容認しているパレスチナ人もいる模様。
日本に住むパレスチナの大使もテレビ出演時、「残虐行為はダメ」と言いつつハマスを明確に非難はしていませんでした。
Q.国連に対しパレスチナ人は?
A.不満で信用していない模様。「地区の外と中を自由に往来できる」と国連が約束してくれたのに仲間が殺されて実質不可能。仲介役のはずの国連がいてもイスラエルとの交渉が進展していないため。世界に対しても同じ思いかもしれません。
Q.イスラエル側の言い分は?
A.50年間、自衛のためにしてきた。ここまでヒドイのは初めてだ。だから、ハマスというテロ組織はここで壊滅させたい。その際、民間人に危害が及んでも仕方がない。国家の自衛が最優先。
日本に住むイスラエルの大使は「パレスチナと和平を長年議論してきた。オスロ合意があるから。1947年から。決議を我々イスラエルは受け入れたが彼らは拒否してきた。イスラエルには自衛権がある」「我々はヨルダン西岸地区とは協力関係にあります。もし我々が間違って民間人を殺せば世界から非難を受けるでしょう。ですが、人質にされた子供らは救わなければならない。ですからハマスを止める行動はしないといけない」と言っていました。
Q.イスラエルはハマスを壊滅すると言っているが?
A.「ガザ地区の地下にはトンネルがあるからそれらを一つ一つ潰す必要があるでしょう。総延長500km」「ハマスは地下にいるので1軒1軒ノックしたら、おばあさんが出てくることがあったとしてもその下に(隠れて)いるから、撃ちあいになる。その繰り返し。ただあまりにもイスラエル軍がやり過ぎると国民の反発が出てくるとは思う。とても悲惨な状況になるのは間違いない」
Q.今まで日本は?
A.パレスチナ、イスラエル双方の支援をしてきたとのこと。なるべく公平に。PKOとして参加された方が、国連の腕章(かワッペン)を見せても信用してくれないので、日本のパスポートを見せたら信用してくれたと言われていました。それだけに日本への信頼度は高い模様です。
Q.これからの日本の対応は?
A.「もし日本がヨルダン川西岸地区の支援をさらにすれば、ガザのハマスの怒りを抑えられるかもしれない」というご意見もありました。
いずれの場合でも、原油の中東の依存度が高いので下げる必要があるとのこと。その理由は、このように不安材料が多いと、約50年前のオイルショックが起きるかもしれないからとのことでした。
Q.ハマスの砲撃に対しイランが称賛したのはなぜか?
A.ハマスをこれまで支援してきたのはイラン。ただ封鎖されたガザ地区のため、地続きとはいえ支援が滞ることが多かった模様。その間、ガザ地区内では武器を製造できる工場ができていたため、今回のような大きな攻撃が起きたとされます。
Q.なぜイランはハマスを支援するのか?
A.昨今の状況しか私にはわかりませんが、「(世界地図を見ればわかりやすいが)イスラエルーサウジアラビアーアラブというつながりが出来ていたらイラン包囲網ができていた。それをハマスによって阻止されたわけですから、イランは喜んでいるはず」というご意見でした。
Q.なぜアメリカはイスラエルを支援するのか?
A.イスラエルにはユダヤ人が多く、アメリカにはユダヤ系アメリカ人は政財界に多くいる。共和党、民主党問わず、アメリカにおいてユダヤ系アメリカ人の存在は大きい為、政治家たちはそれを踏まえた言動をしている。その為、アメリカはイスラエルを全面支援しているそうです。
過去にトランプ前大統領はイスラエルに対し『ヨルダン西岸地区の30%はイスラエル領、聖地エルサレムはイスラエル一国のものとする』と約束したものの、バイデン政権ではそれに触れていないそうです。
Q.なぜアメリカは空母を2隻も送ったのか?
A.海上にイスラエルにとっての虎の子であるガス油田施設があり、それをハマスのロケット弾やボートによる突撃で破壊されはまずいので守ってもらいたいという意志では。
Q.仮にイスラエルがハマスに勝利しても?
A.第2のハマスが生まれる可能性。ただ、ハマスを根絶やしにするのはガザ地区内の地下トンネルの広さからしてほぼ不可能ではないか。
CNN(2023.10.15)より
・ハマスはガザ地区内に6か所の戦闘訓練所を造り、訓練していたことが判明。
・イランがヒズボラ等を使って触手を伸ばして来ていた。
ここから下は「2012/6/20に記述した内容」です
Q.トラブルが多い理由をなるべく短い言葉で。
A.
それにより、家を失ったパレスチナ人が国内外に避難し難民となる。国内のガザ地区、ヨルダン川西岸地区に難民が住むようになったが、周囲をイスラエル国家が監視しているため、食料や仕事の面で不満を持ったパレスチナ人が多い。最近ではガザ地区に住む強硬派ハマスとイスラエル軍との衝突が2021年5月に起きた。
また、3つの宗教の聖地がこの地にある。その状況で宗教行事をしたい人達とそれを阻止する人達とのトラブルも多い。
・パレスチナ:現在はイスラエル、ガザ地区、ヨルダン川西岸地区、ヨルダン西部の一部からなる「地域名」(wikipedia)
・自治政府:独立国ではないが、国として認められている政府のこと(コトバンク)
・パレスチナ国(パレスチナ自治政府、パレスチナ自治区、1993年):現在はガザ地区、ヨルダン川西岸地区と東エルサレム。
行政はPLOによって設立された自治政府が行う。自治政府は東エルサレムを首都と定めているが、東エルサレムはイスラエルが実行支配している(wikipedia・その2)
・PLO:パレスチナ解放機構、ファタハが最大派閥(wikipedia)
・東エルサレム:ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地でもある旧市街地を含む(wikipedia)
・パレスチナ人:ユダヤ人が入植する前からパレスチナ地方に住むアラブ人(wikipedia・その2)
・ユダヤ人:ユダヤ教を信仰する人のこと。イスラエル民族の一つ、ユダ族がイスラエル王の家系が由来。ただし、イスラエル国内でユダヤ教を信仰していない人はイスラエル人と呼ばれる。世界各地に住んでいる宗教的民族集団ながら、改宗しているユダヤ人も多い(wikipedia)
・シオン主義(シオニズム):パレスチナに故郷を再建しようとするユダヤ人の運動のこと(wikipedia)
・ガザ地区:対イスラエル強硬派のハマスが実効支配
・ヨルダン川西岸地区:イスラエルと対話路線のPLOが実行支配
1517年 オスマン帝国の支配下。そのころの住民はユダヤ人とエジプト人。
1918年 第一次世界大戦後 イギリスが占領
1947年4月 イギリスでパレスチナをアラブとユダヤに分割し2つの国家を建設する決議が採択され統治を終了する方向へ。
1948年5月 イギリスが統治を終了。
5/14 パレスチナ地域に住むユダヤ人がイスラエルの独立宣言を行った。ユダヤ人による初のユダヤ国家・イスラエルが誕生する。
5/15 分割に反対するアラブ諸国がパレスチナに侵攻。これが第一次中東戦争のきっかけ。
その結果、パレスチナ人が住むエリアが分断され、「イスラエル」の中に、今でいうガザ地区、ヨルダン川西岸地区にパレスチナ人が避難。結果、パレスチナ難民が発生。
イスラエルとパレスチナからなる。
1950年代末期 ファタハが結成されPLOが設立。
1967年 第三次中東戦争でパレスチナはイスラエルによって占領され、ガザの人々はイスラエルに出稼ぎに向かう
1987年 低賃金だったためイスラエルへの抗議運動が高まる
1993年 オスロ合意でガザは自治区に。しかし過激派は合意を認めていなかった。
2005年 イスラエルがガザ地区から撤退。一方でガザの周囲を封鎖
2006年 それまではPLO(ファタハ)が多数派だったが、パレスチナ自治評議会の選挙でハマスが多数派に。そしてPLOはガザ地区から追放された。
2008, 2009, 2012, 2014年とイスラエルはガザに軍事侵攻を行ってきたので、多数の死者を生み、町を破壊。
停戦となっても、周囲をイスラエルに封鎖されているので復興も進まない。
2021年4月~5月
4/12 イスラエルの警察がダマスカス門にバリケードを設置。パレスチナ人と治安当局が衝突。
・4月はイスラエル教の断食月ラマダンだった
5/7~ 礼拝に参加している市民に催涙弾などを発射しパレスチナ人1200人が負傷
5/9夜 ガザ地区のハマスが1800発以上のロケット弾をイスラエルに向け発射。報復としてイスラエル軍はガザ地区へ空爆を開始
5/10 イスラム教の聖地アル=アクサー・モスクの境内で、イスラエル治安部隊とパレスチナ人が衝突
同時期の裁判も背景の1つ イスラエル人がパレスチナ人家族の立ち退きを求めていた。その場所は70年以上、家を失った難民の避難場所でもあった。
5/21 エジプトの仲介により停戦
参考記事
・パレスチナ問題とは/パレスチナ 子どものキャンペーン
・ガザ地区を知ろう/パレスチナ 子どものキャンペーン
・パレスチナ・ガザ:一刻も早い停戦を求め日本のNGO等6団体が外務省に声明提出/PR TIMES
・イスラエルとパレスチナが停戦 攻撃激化から12日目/BBC
全くのオマケ
もし私が教師なら生徒を退屈させない話題として
「ガンダムに出てくるジオン軍、Zガンダムで出てくるモビルスーツのガザCは、この話題に出るシオン主義、ガザ地区から引用したかもしれませんね。もちろん、違うかもしれないが、用語を覚えるきっかけにはなります」と話します。