2021年令和3年に出されていた岡山県家庭教育応援条例(仮)とは?
岡山県・岡山県家庭教育応援条例(仮称)素案
岡山県が公開している素案のPDF
Q.この素案を制作したのは?
A.報道によれば岡山県議会の自民党会派が中心とのことでした。
ポイントを抜粋
(保護者の役割)
第6条
保護者は、基本理念にのっとり、就学前から子どもに愛情をもって接し、子どもの健全な成長のために必要な生活習慣の確立、自立心の育成及び心身の調和のとれた発達を図るとともに、自らが親として成長していくよう努めるものとする。
2 保護者は、就学前における家庭教育を充実させるため、学校等と連携及び協調を図るよう努めるものとする。
(地域住民等の役割)
第8条
地域住民は、基本理念にのっとり、互いに協力し、家庭教育を行うために良好な地域環境の整備に努めるとともに、地域の歴史、伝統、文化、行事等を伝えることを通じ、子どもの健全な育成に努めるものとする。
2 地域活動団体は、基本理念にのっとり、保護者及び学校等と連携し、及び協働して、家庭教育を支援するための取組を積極的に行うよう努めるものとする。
3 地域住民及び地域活動団体は、県及び市町村が実施する家庭教育支援施策に協力するよう努めるものとする。
県民意見等の募集結果について(パブリックコメント)
岡山県家庭教育応援条例(仮称)素案について、令和3年5月14日から同年6月14日まで、県民の皆様からご意見等を募集しました
https://www.pref.okayama.jp/site/gikai/717408.html
私見
素案を見る限り、「反対するほどの内容ではない」と思いました。
要するに
「保護者は未就学児には愛情を持って、生活習慣を身につけてあげなさい。地域の住民は地域の歴史や文化を子供らに教える機会を設けなさい」
というもの。そもそも強制力はなく、どちらかといえば県や学校の役割を明確しただけと思います。
おそらく、地域の伝統や芸能の継承者不足の解消、
そして育児放棄をする保護者や、地域住民と交流しない世帯を減らしたいのではないか?と私を推測しました。
一部の声で「家庭に行政が介入しないで」という声があるようですが、この条例が出来たからといって、「介入してくる」というほどのものではないと思います。なぜなら「県民側に拒否権」があるからです。