地方のテレビ局はアナウンサーの通過点?
またまた岡山・香川の話で申し訳ありません。
ただ、「最近は転職することに抵抗を感じる人が減ったのか」と思えるような記事を見つけたので書かさせていただきます。
山陽放送出身の小尾渚沙アナが東京の文化放送に転職したのは、過去に触れたように思えますが、その小尾アナが局のブログに「岡山・香川会」というタイトルの記事をアップ。
すると、見たことのある女子アナが他に3人。
しかも別の写真には、現在も岡山・香川で活躍している女子アナも数名。
おびろぐ 岡山・香川会 2015年 5月26日 15:25
http://www.joqr.co.jp/obilog/post_6.html
小尾アナがブログに、知人・友人の女子アナの写真および転職先のテレビ局を掲載しているということは「許可」を取っているのだろうと思うので、私もここに書きますが、女子アナとはいえOLさんと思うと多少、チュウチョするところがあります。
過去 → 現在
RNC荻野アナ → WOWOW
KSB早川アナ → テレビ埼玉
RSK小尾アナ → 文化放送
KSB久本アナ → テレビ神奈川
ニュースオタクの私としては「この間まで新人だった人がもういなくなった」と感じることがここ最近、多かったのですが、「今回の小尾アナの記事」で大体の経緯がわかりました。
つまり、「岡山・香川といった地方のテレビ局はアナウンサーを目指す人にとっては合格しやすいため、とりあえず数年働いたらキー局に近いテレビ局への転職を目指す」というパターンが増えているように思えます。
もちろん、さらに上を目指すのは自由ですし、例えば寿退社の場合ならそれはおめでたいことだと思います。
ただ、アナウンサーのような「技術職」は、先輩から後輩へと伝承すべき点が多いように思え、「数年で退職されることが常態化」すると、地方のテレビ局にとっては「ベテランばかりのアナウンサーだけが残っている」という、ちょっと異質な光景になりえますし、実際、ある局では男性の中堅から退職間近のアナウンサーの割合が増えているところがあります。
ところで「転職」を考える場合
・年収を増やしたい
・自分の能力に見合った立場(社長、管理職)につきたい
・仕事にやりがいを感じたい
といった動機があると思うのですが、ある意味、転職はギャンブルのようなもので、転職した後で「前の会社の方が良かった」と後悔しないようにする必要があると思います。
女子アナたちを例にあげれば「地方ではトップで活躍できていたのに、関東に移ったら表に出る機会が減った」ということにならないように、です。
もちろん、「今の環境が最悪、最低の職場・業務と断言できるのなら転職すべき」とは思いますが。
話を戻すと、今でもトップで活躍している、県外から就職した田中アナ、小御門アナもいつかは旅立つのだろうなあ、と思ってしまいます。
ともかく、容姿とか男女とかはどうでもよく、「ニュースが読めて、現場でレポートができるような地元出身の若手のアナウンサーが増え、そして地元で活躍すること」を期待します
最後に、あえて雑な言い方をすれば「地方の放送局はなめられている」と思います