お店が導入するスマホ決済方法はPayPayが圧勝か?
一部改訂 2021年8月
●ペイペイ、中小加盟店向け手数料を10月から有料化…利益出せる体質に転換
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210819-OYT1T50184/
抜粋
手数料率は1.6%と1.98%の2種類で、クレジットカードや他のスマホ決済、電子マネーと比べて最低水準とする
●下記の記事は「2021年3月以前に記述した内容」です。
主に「お店側視点」で調べた記事です。また、各リンクは編集時のものです(将来リンク切れが想定されます)。
スマホ決済(●●ペイ)で楽天ペイ・LINEペイ・PayPay・d払いを調べたところ、導入費用や決済手数料がかかるのが一般的。
(LINE Payは2022年4月を目処にPayPayと統合の予定)
最初は決済の機器などの導入費。
また店頭販売で、たとえば1,000円の物・サービスがスマホ決済されれば、4%弱の約40円をお店がPay業者に支払う必要があるそうです。
ただ、現在はキャンペーンなどで導入費や手数料がゼロ円という場合もありそうですが、実際、どちらもゼロ円なのがPayPayのみ。
しかも、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)に取引口座がある場合は永年無料とのこと。その他の銀行でも末日決済なら無料とのこと(詳細)
もし私が店舗経営者ならPayPayを導入する可能性が大きいでしょう。
ただし様々なシーンを想定すると、導入すべきかどうか悩みそうです。箇条書きにすれば
・現金払いのお客様が大半なら、導入は様子見が良いかもしれません。地元のテレビの取材で「倉敷の美観地区にあるお店でもPayPayを利用されたお客様は、取材日(2019年)前日の結果で全体の約7%」と報道されていました。
・ご自分の取引銀行がスマホ決済サービスを利用している場合はそれも考慮すべきと思います。それは入金までの時間や手数料の面でメリットがある場合があるからです。
・【スマホ決済のデメリット】
店舗が地下や郊外など、携帯の通信が不安定な場合はスマホ決済の導入は充分留意された方が良いと思います。その理由は、決済にお客様のスマホを利用し通信を行う必要があるからです。
・スマホ決済をするお客様の比率が高いとしても、そのお客様がどのアプリを利用されているか?LINEペイ、ペイペイといったどのアプリを利用して決済されたがっているのか?が知りたい。
・一部のお店では「QR/コード決済の場合、お客様都合による返品はお受け致しかねます。(事例)」という場合があり、まれな事例ですが注意が必要です。
・お客様にドコモユーザーが多ければ携帯の支払いと同じ「d払い」が優位と思われます。
結局、店側が一番欲しいお客様に関する情報としては「スマホ決済の割合」「使用アプリの割合」と思われますが、現時点では決済手数料がゼロのPayPayが圧勝だと思います。ただ注意点としては「手数料がなぜ無料なのか?」ですが。
2019/3/8 追記
情報元
「PayPay」は日本市場で天下を取るか?/岩田昭男・上級カード道場
http://iwataworks.jp/archives/21748
抜粋
なぜ手数料を無料にできるのかといえば、ヤフー広告など他で稼げる手段があることに加えて、決済データをヤフーのリスティング広告などに利用して利益につなげることができるからだ。
私見 ※プロではないので絶対に正しいというわけではありません
その「ヤフーのリスティング広告を利用し利益」の部分を他のサイト様の情報をからめて簡単に言うと
・店AでPayPayで決済する→店Aの近所の店Bをスマホ画面に表示する。このように「利用者のスマホのGPS」を活用し、周辺の店舗・娯楽施設をスマホに案内し、購買意欲を促す
・PayPay決済ユーザーの購買層、購入率の高いジャンル、商品のデータを収集し、他の業者に照会する
・スマホにあるYahooグループ系アプリに表示する広告を、よりターゲットを絞った内容にする。つまり、前述のPayPayユーザーの利用データを基に関連した広告だけを表示すれば、広告出稿者(広告を出す法人・個人)の経費を抑えられるため、同じ広告を出すならGoogleよりもYahooに広告を出した方が宣伝費が安く済むのではないかと思うようになる。
・PayPayの利用にはYahooIDとの連携が必須。ということは、スマホだけでなくご自宅のパソコンにも、「過去に利用したお店の広告」や「よく買うジャンルの広告(お酒など)」が表示される可能性があります。
結局
自分がPayPay決済で買った履歴情報を基に広告が表示されたり、他の企業に利用(データ販売)される可能性がある、つまり【スマホ決済を使うお客側にもデメリットがある】ことは想定しておく必要があると思います。
https://paypay.ne.jp/privacy/acquisition/
主な連携先企業(2020年12月1日時点)
以下の企業は、PayPayのアプリやウェブページの効果測定や適切な広告配信等の目的で、ユーザーのクッキー情報・広告識別子等を取得し、利用する場合があります。また、各企業が取得した情報は、各社のプライバシーポリシー等にしたがい取り扱われ、ユーザーを識別できる情報に紐づけられる場合があります。
Apple Inc.
Google LLC
Facebook, Inc.
Twitter, Inc.
ヤフー株式会社
LINE株式会社
CRITEO株式会社
RTB House Japan株式会社
AppsFlyer Ltd.
2019/9/27 追記 参考サイトとして
PayPay導入完全ガイド。本当に決済手数料が無料?メリット・デメリットも
https://pipitchoice.jp/paypay-commission/
「お店側としては『手数料無料は期間限定』である点に留意」というご意見に私も同意します。
二版 2021年3月
初版 2019年